よくわからんが、残してこw2004年12月12日日本振興銀行に関する議論についての雑感。 日本振興銀行絡みの話に注目している。 話の発端はこの辺りだ。 木村剛1 ~薮蛇呼ばわりされるのは大変光栄なわけだが 木村剛2 ~クイズ17人に聞きました ネット上でも著名な「切込隊長」氏のエントリーであるので、お読みの方も多いのではないかと思う。 私は現在論者の方の双方に対して利害関係を持っていない、要は単なる野次馬である。故に、観客席からの無責任な罵声と捉えて頂いて結構なのだが、木村氏のこの反応はどうなのだろうか。ちょっと疑問に思う。 このエントリーを要約して木村氏の主張を抜粋すると、「切込隊長の日本振興銀行、及び自分に関する指摘は単なる誹謗中傷である」という一事のみなのではないかと思う。思うのだが、氏はそれに関して一切の論拠を示しておられない。まさか >内部監査と外部監査の区別もつかず、中間決算と本決算と監査証明の関係も分からず、 >貸倒引当金の基本的なコンセプトも理解できていない落合伸治氏の言説をそのまま信じ込んで この部分が反論、という訳ではあるまい。議論は相手の主張のどの部分に対して何を根拠にして反論する、という形でしか成り立たないのだし、木村氏がそれをわきまえておられないとも思えない。 ついでに、 >名誉回復措置と3000万円の損害賠償を求めて、12月10日に提訴いたしました。 このくだりの意味も良く分からない。この文脈でただこの事実だけを取り上げられても、訴訟をちらつかせた脅しにしか見えないのだがどうなのだろう。 >なお、切込隊長が設定した設問に対しては、「my.Hurusato.org」さんが >「雑感:日本振興銀行についての切込隊長の記事について」において整理していらっしゃいますので、 >ご一読まで。 こちらも読ませて頂いたが、少なくとも切込隊長氏が設定された設問に関しては、「私の持つ情報からは問題だとは判断出来ない」とおっしゃっているのみである。 これを、木村氏は自分に対して提示されている問題への「代理解答」と設定されたのだろうか。 もしそうだとしたら、「my.Hurusato.org」様と木村氏の持つ情報量には、当事者と他人という決定的な立場の違いによる差があるのだから、「my.Hurusato.org」様のエントリーは木村氏の反論としては成立しないし、そうでないとしたら木村氏は切込隊長氏の質問に答えておられない。 論評に値しない、という言葉で議論を打ち切るのも、法廷で全てを明らかにするというのも一つのスタンスだとは思うのだが、それはネットジャ-ナリストの先鋭としての氏の立場には些かふさわしくない様に思える。 ブログでこうして反応されたならば、是非ブログ上で、ご自身の正当性をはっきりと主張して頂きたい。 「週刊!木村剛」の多くの読者も、それでこそ安心するだろう。 いやまあ、野次馬としての公正さを保つ為に付け加えておくと、私自身は安心を求めている読者ではないのだが。 posted by 新崎みこと at 11:36 あららららw 2004.12.13 切込隊長、なぜ無断訂正されたのですか? 皆さん、こんにちは。木村剛です。日曜日にUPした「切込隊長、残念です。でも、ありがとう」に記しましたとおり、切込隊長による日本振興銀行に関する根拠のない風評に関しましては誠意ある対応がない限り粛々と対処する方針ですが、本日改めて確認いたしましたところ、 嘘八百に彩られた「日本振興銀行の中間決算について」の部分が書き換えられ、しかも、切込隊長こと山本一郎氏の対談相手が「落合伸治氏」ではなく、「関係者」という名の訳の分からない主体に訂正されております。 ネット界の神様「切込隊長」として多数の信者たちから崇拝されている方なのに、これはちょっと反則技なのではないでしょうか。すでに「Richstyles!」さんが抜粋して公示しているように、山本一郎様は落合伸治氏と対談した記録として対外的に公表されたわけであり、私も初回バージョンのプリントアウトを大切に保管しております。 客観的に見て、日本振興銀行に関する山本一郎様の書き込みは、すでに「ネット上の痴話喧嘩」の域を越えております。私は「日本振興銀行の株主の代理人」として株主価値を護らなければならず、「リアルビジネスにおける戦い」を遂行しなければならない立場にあります。したがいまして、「ネット上の痴話喧嘩」よろしく、ささいな噂を耳にして、さも真実であろうかのように装い、「ヤバイと思ったら、訂正・削除してしのげばいい」という山本一郎様の立場とは大きく異なります。 少なくとも「株主の代理人」たる私の場合、日本振興銀行に関する情報発信におきましては、第三者に対して証明できる事実の上に構築される主張でなければならず、しかも、後日訴えられることがあろうとも整斉と説明できるものでなければなりません。日本振興銀行の現状に関するご説明については、株主に対する説明をご紹介することによって、近日中に皆さまにもご報告したいと思います。 例えば、山本一郎様は、初回バージョンにおいて、私が在日韓国人であるとか、広島出身であるとか、根拠のない嘘をネットで広めておきながら、「ヤバイ」と思ったら、過ちに対して謝罪することもなく、さっさと削除して知らぬ顔を決め込むなど、「2ちゃんねる」時代の癖が抜け切っていないようです。「2ちゃんねる」であればともかく、ブログにおいてそういうことは出来れば控えていただきたい、というのが、ブログが市民権を得るべきだと考えている、私からの切なるお願いです。 そのほか、私に関して記述されていることにつきましては、反論するのも馬鹿馬鹿しいでっち上げばかりで、「便所の落書き」の域を超えておりません。政府やマスコミに対する一般論としての批判ではなく、「個人の人権を侵す」というかなり危険な暴力を振るっていらっしゃるのに、風説を真に受け、事実確認や証拠取得という基本を忘れておられるのは如何なものだろうかという感じがしております。陰謀史観で物事を語ると見誤ることが多いものです。2年前に根拠もなく「外資の手先」というレッテルを私に貼ったマスコミの方々を思い出させていただいておるところであります。 特にブラックジャーナリズムが良く使う「匿名の関係者との対談」という形で、自分の憶測を相手に言わせて、あたかも事実のように装うという手法を、ブログという(今のところ)健全にみえる世界で広めていくのは問題が多いように思われます。「根拠を聞かれたところで、情報源の秘匿というもっともらしい理由で答えなくていいから大丈夫だ」という正当とは言い難いディフェンス技(無論、巷の週刊誌や夕刊紙にも溢れておりますが・・・)で、「報道という形態」を擬せられるのは少し控えめにした方がよろしいのではないでしょうか。 もっとも、これが私個人に対する誹謗中傷や罵詈雑言の類にとどまるのであれば、これまでどおり「有名税」として懐深くスルーするという対応もあり得ました。しかし山本一郎氏は、その域を超えて、日本振興銀行の中間決算に関して落合伸治氏との対談を公表され、その内容は全くの事実無根のものでありました。それなりに金融知識や会計知識がある人間であれば、「嘘」と分かるような内容ですが、素人にはアジテーション的な結論しか記憶に残らないウマイ書き振りとなっております。確か、山本一郎様は「金融のプロフェッショナル」と自称していらっしゃるはずですが、確信犯でネット的な「釣り」をやられたのでしょうか。 例えば、わが国の会計制度上中間決算においては正式な監査証明が出ないということは常識です。また、独立した監査法人が実施しなければならない外部監査を、内部監査を担当する者ができないこともこれまた常識です。さらに言えば、如何に調子が悪くとも、正常先や要注意先の貸出全額が不良債権化するわけはないのであって、あまりの稚拙な見方に金融の専門家であれば吹き出しかねない対談内容でもあります。 ちなみに、日本振興銀行の自己資本比率は9月末時点において20%程度と、わが国の銀行の中でも高い自己資本比率を誇っております。収益性には現在課題を抱えておりますが、来年4月以降は業務純益ベースで月間黒字を期待できると考えておりますし、健全性には何ら問題ありません。監査法人の公認会計士の方々にも十分に見ていただいておりますし、さらなる増資も中期計画の中にあります。 しかし、切込隊長のブログ読者の中にはそんな戯言であっても、「なるほど」と思ってしまわれる方も少なからずいたようで、笑い話として放置できるものでもないようです。 山本一郎様と落合伸治氏による対談内容は、刑法第233条「虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役・・・に処する」における信用毀損罪に相当し、特に落合伸治氏がそのような言説をネットで情報を流布する立場の山本一郎様にしたのであれば、嘘八百を説いて回っている落合氏の罪は免れえません。だからこそ私は、「切込隊長、残念です。でも、ありがとう」と書かせていただいたのです。 ところが、山本一郎様の対談相手である「落合伸治氏」が何の理由も記されることなく、いつの間にか「関係者」とぼやかされて書き換えられております。それは、大変困るのです。山本一郎様がわざわざぼやかされた理由として考えられるのは、以下の2つしかありません。 (1) 本当は落合伸治氏なのだが、落合氏から「このままだと虚偽の風説の流布で日本振興銀行から訴えられる」と泣きつかれてとりあえずぼやかした。 (2) 元々でっち上げなのだが、「落合伸治氏に否定されたら、日本振興銀行からオレが訴えられてヤバイことになる」と思ってとりあえずぼやかした。 さて、一体全体どちらなのでしょうか。他のことはともかくとして、この点に関してだけは、是非、山本一郎様にはっきりさせていただきたいと思います。 私個人に対する誹謗中傷や罵詈雑言に関してはさておき、日本振興銀行の株主価値を護るために、「株主の代理人」として、私は粛々と為すべきことを断行せざるを得ないからです。 これは「ネット上の痴話喧嘩」ではありません。「リアルビジネスにおける戦い」なのです。社長として自らビジネスを展開していらっしゃる山本一郎様であれば、その違いは痛切に分かっていらっしゃるはずです。(1)の場合、日本振興銀行としては、落合伸治氏に対して訴えを起こしていくこととなりましょう(山本一郎様は当該ブログを削除)。また、(2)の場合には、謝罪し即刻削除していただかない限り、山本一郎様個人に対して、本件の責任を問うことになってしまうと思われます。 これはエンターティンメントではありません。是非とも本件だけは、嘘偽りのないご回答をお待ち申し上げております。単に、(1)なのか、(2)なのか、をお答えしていただければ良いだけなのですから・・・。 個人的には、そのときに切込隊長の深い愛情が分かるのではないかと予感しております。 何卒、よろしく、伏してお願い申し上げます。 2004 12 13 [07. 銀行はどこへ行く? 2004年12月13日 わーい、木村剛様から返事が来たよー 中身がないけど。 なんか私の持っている問題意識のはじっこのところに多くの文字が割かれていたので、特に語るべきものもないのかなと思う反面、ちと返答を出すにはいま忙しい(というか腹が痛い)こともあり夜ごろか明日にでもまとめて質問したいと思います。 ただまあ、何というか、訂正も修正も事実関係を指摘されれば当然行うわけで、しかも記事の修正を終えたあとに「無断で修正すんな」といわれても困るのですが、ところで「株主の代理人」って何すか。 で、木村氏は過日「ただ、現実のマスコミのヒドサを放置しておいて、ブログだけにキレイゴトを求めるのは如何なものだろうかというのが私の現在のスタンスです」と語られるうえで、「ブログに文句つける前にマスコミの方を矯正してほしい」、すなわち「しかし、暴論であることを承知で言ってのければ、もし、「天漢日乗」さんのブログの内容が全くのウソであったとしても、私は「天漢日乗」さんを責めません」とかいう大見得はなんだったのかという話になります。もちろん、聞き込みしてきた内容について、本人は名乗り出ることができない(リスクが取れない)けれども、その人にとっての真実はこうであったと語った内容をまとめて編集しているわけですから、全部が全部まったくの嘘であるともまた考えづらいだろうと。 周辺で聞き込みしてきた話を元に構成したもので、当然当人にとって真実であっても事実と違うかもしれない、だからこそ、ネットで検証していくにあたって、事実の誤認が判明すれば、それは訂正や修正をかけるのは当然のことであると思います。 で、報道において木村さんは落合氏の告発内容と完全に対立しています。でも事実は一個ですわな。片方の落合氏についてはメディアにも出ている、私も本当に落合氏がそう言っているのか聞きたくて、実際にコンタクトを取ってこの耳で聞いてメモを取ってきた。それ以外の社員や株主の方からもお話を伺った。あと足りないのは、木村さん、あなたの口から出る真実ですよ。 いままで受けた雑誌などの取材が不快だというのは分かります。ただ、「少なくとも「株主の代理人」たる私の場合、日本振興銀行に関する情報発信におきましては、第三者に対して証明できる事実の上に構築される主張でなければならず」ってのはどうでしょ。「「週刊現代」につきましては、名誉回復措置と3000万円の損害賠償を求めて、12月10日に提訴」とあるが、取材を突っぱねたから片方の見解で誌面を構成されてしまったってだけなんじゃないですか。事実関係が揃ってて、元関係者が告発してれば誰が編集長だって誌面にしますよ。それに、あの週刊現代の記事相手じゃ、どんなに頑張ったって真実相当です。 今日もエイチアイエス澤田氏が日本振興銀行を一部引き受ける話が報じられましたが、そもそも公益性の高い銀行業の免許が短期間で出され(銀行免許申請処理の迅速化には木村さんも関与しておられましたかな)、中間決算での監査証明は見送られ(無論、木村さんの言うとおり必ずしも必要ないわけですが、7億の引当で大丈夫ですか)、設立当初四人いた役員が辞任し、情報漏洩のかどで三年後の社長を名指しされていた落合氏は関連会社の代表取締役を懲戒解雇されている。 300億の預金を集めている新銀行がこれだけの話題を抱えて、マスコミが関心を持たないはずがないでしょう。不肖、私だって興味ありますよ。本丸の木村さん、あなたが事情を適切な形で語らなければ、問題が広がることは火を見るより明らかです。 私個人は、日本振興銀行やその周辺事項について、何故そこまで落合氏と決定的に対立することになったのかを知りたい。それが解決できるか、処理されれば新銀行はもっと健全になると思われるからです。 木村さんの著書に「金融維新」ってのがありますねえ。木村さんの著書ってことは、木村さんが書いたってことです。それには、金融改革にかける情熱と、落合氏や関係者に対する限りない愛情が注がれている。木村さんは毎日毎晩読み返してますか。 愛憎裏返しではないが、そこまで日本の経済を語り合った、あの表紙に映っていた七人がどういう過程で泥仕合に進展したのか、木村さん、あなたの口から語ってもらえませんか。別途、木村さんに対する質問状を投げましょう。木村さんに後ろめたいことがなければ、何らの問題もなく回答できる内容だ。それに関する証言についても、落合氏以外の関係者や、一部の株主からも聞いています。ある程度の事実関係のシロクロは分かるでしょう。 取材に答える時間はなくても、私に対するブログのエントリーを二本も投じる木村さんだ、広報など通じなくても裏がなければきっと正しい回答をできるでしょう。関係者一同、綺麗に納得できて、落合氏とも寄りを戻して、日本振興銀行がトラブルなく堂々と経営できるようになるその瞬間が来るのが私の唯一の望みです。それによってのみ、株主の利益が守られ、預金者が制度による保護なく保て、仮に単独でやっていけなくなって受け皿を探すことになったとしても、あるいは誰か第三者の資本が入ったとしても誰にも迷惑がかからない。 もし、納得のできる回答があるのであれば、木村さんに謝罪でも土下座でもしたうえで、当該エントリーを綺麗さっぱり消しましょう。 さて、どんなもんでしょうかね。 Posted by kirik at 2004年12月13日 14:22 2005年01月07日 木村剛氏が刑事告訴されてんすけど 成層圏突破って感じですか。 過日の木村剛氏の日本振興銀行社長就任記者会見の模様はこちらをご覧ください。 とにもかくにも合法的な解決に向けて前進があったということで、一時期懸念していた前近代的な問題処理の方法論は放棄されたに違いないと判断して私の役割は多少は果たせたのかなと思うわけです。 個人的には、他人が他人の首を絞めている芸を大望のある御仁が見て感動している場合ではないと思うのですが、すでにマスコミ各紙に書面が出回った株主宛の通達書を掲載しておきますので読者諸兄におかれましてはよろしくご査収ください。 ただ、普通に見ればこれで木村氏は生き残ったと言える部分もあります。たぶんこのままいくと本件は不起訴相当でしょう。臨時株主総会のプロキシファイトも木村氏を社長に据えた現経営陣を株主は支持し、その後短期間で木村氏は提携や合併を目指していくことになるだろうとは思います。 全体の枠で見れば、日本振興銀行の設立趣旨や目指すことの有意義さはともかく、できたばかりの新しい銀行であり、資金取扱高も地銀クラス未満ということで、金融業界全体を揺るがす事件にはならないものと予見されます。が、とかく世間に健やかで乾いた笑いを巻き起こした「金融維新」出版前後の木村氏と落合氏の蜜月と、そこから一気に暗転して逝った事情についての是非は、何はともあれ司直の判断に委ねられるかもしんないという一点において極めて有意義なものであろうということですね。 個人的に思うのは、本件事案が国会会期中にくだらん政争の具になってもらいたくないということと、物理的でなく法に則った処理が進んで欲しいこと、それと、可能であれば木村氏と落合氏が別の道を歩むにせよ何らかの形で握手してこの一件を収められないか、その方法はないのかということです。何か告発が出る→事実無根&いわれなき誹謗中傷という類の泥仕合は、やはり信用第一に考えるべき銀行業と言う形態には相応しくない。一部マスコミには「子供銀行」と書かれ、双方一時期は信頼しあっていたがゆえの脇の甘さから紛争になかなかケリがつかないというのは、まだこれから上を目指していくべき若手の木村氏、落合氏にとって歓迎するべき経歴でないのは明らかです。 今回の事態に発展するまでに、幾度も事態収拾の機会があったにもかかわらず、最終的にはメディアの標的になって逝く結果となったのは、何故なんでしょうかね。人を介したり直接お会いしてお話を伺ったりするなかで、いみじくも明確に分かったのは、当事者の感じ方は違えど事実はひとつであり、当初志を同じくしていた者が次々と会社を去り、あるいは会社のトップに就任し、その立場の違いから同じ事実を巡って180度違う主張を展開してメディアや役所、金融関係者を巻き込んだつばぜり合いをやるほど大きい銀行でもなかろう、ということです。 政策に強く影響を与えた人物や、これから金融界でより大きな力を持って躍進しようとする人たちがやることとも思えない。しかも、当の銀行は非常に厳しい状態に陥っています。こう書くと何ですが、そもそも30億と言う過小資本で無担保の中間金利貸付を行う銀行業態が成立すると思いますか。貸付には全額相当担保積んで、残った金はバルクで債権買ってくるか、国債で運用しないと経営成り立たないわけです。投資銀行へのシフトや、アウトバウンドでも無理です。でも、中小企業向けのロールオーバー中心という、銀行業のなかでももっとも人手もかかれば難易度も高い世界にダイブしとるわけですよ。 さらに、何故我が国の銀行業がそれほど難易度の高い業種になったか。木村氏をはじめ、金融政策を考案された皆さんが厳格な審査をマニュアルどおりに行うよう指導したためですよ。しかも、そのマニュアルがもっとも機能しない貸付先は、貸し剥がしの対象そのものとなってきた、短期の運転資金を必要とする中小企業、つまり日本振興銀行が設立の趣旨としていた貸付先なわけです。 調べていただいたようなのでもうお分かりかと思いますが、設立にあたって私のところにもJC平氏から人を介し出資しませんかというお話がありました。もちろん私は出資していません。ただ、そのお話のなかに、木村氏が銀行免許を取るから日本振興銀行は大丈夫だ、という文句がありましてね。「木村氏が竹中大臣との関係を利用したとの見方については全面否定」されていましたが、しかし周囲では確かに木村氏と特定の人物の繋がりをアテにして出資に及んだ方も少なくないのではないかと思います。 私は、木村氏の経歴と42歳という若さ、それ以上にアグレッシブな論客としての才能がこんなくだらない事案で潰されるのはもったいないと考えています。既存銀行筋に言わせれば、木村氏ご存知の通り木村氏の悪口一辺倒ですよ。誰一人として木村氏を積極的に擁護しようなんて人はいない。随分多くの銀行マンが金融制度改革のために給料を減らされリストラされ残業に追われることになりました。もちろんそれは彼らの責任ですが、心情はだいたい分かるでしょう。が、だからこそ、木村氏はこの時代に、旧弊のしがらみを絶つことのできる、期待された論客となり、金融政策の専門家(笑)として押し出されるようにして世に出てきたのではないですか。 その自負があるから、奪ってまでも己の冠に「金融維新」という言葉を持ってきたんですよね。 そして、私はまだ木村氏のこの社会での仕事は残っていると思っています。と同時に、木村氏は銀行家として才覚をお持ちであるとはまったく思いませんが、ただ社長になった以上は、株主のために是が非でも結果を出す必要があります。また、木村氏に対する刑事告訴が受理された以上は、予定していた具体的な物証を掲載することもしばらくは控えます。 小なりとはいえ、銀行家になったのですから、頑張ってください。石にかじりついてでも、株主の資産を損なうことなく利益を出してください。えれー損抱えたまま営業目的で不利な条件の資本提携とか駄目ですぜ。間違っても個人の持ち株を澤田氏とかに売っちゃうのもいかんです。 真の金融維新というものを見せてくださいよ。私はずっとウォッチしていますから。 (註:ここから下、しばらくしたら個人名消すよ) -- 平成17年1月6日 日本振興銀行株主のみなさまへ 中小企業支援同志の会 新年あけましておめでとうございます。 旧年中は金融維新の理念にご賛同をいただき、また一方ならぬご支援を賜り まして誠にありがとうございました。 このたび一部の報道機関から継続的に照会を受けておりましたが、情報公開 の公平性を期すため、以下のとおりご報告いたします。 日本振興銀行株式会社創業者で同社株主である落合伸治は日本振興銀行株式 会社取締役兼代表執行役社長木村剛氏及び同取締役兼代表執行役会長 小穴雄 康氏による事実無根の虚構の事実を執拗に公表されたことにより社会的地位を 著しく低下させられたいへんな迷惑を被ってまいりましたが、このたびこの件 につき、木村剛氏及び小穴雄康氏を刑法第230条(名誉毀損罪)により東京 地方検察庁に刑事告訴いたしましたところ、平成17年1月4日付で受理され ました。 被告訴人両氏の刑事責任は、今後司法当局の手によって処理されていくこと になります。 刑事事件の被告訴人が社長や会長として経営に携わる会社はもはや信用に値 するものではありません。 株主の皆様には、見識のある勇気ある行動によって、現経営陣の退陣を強く 要求されるようお願い申し上げます。 以 上 代表世話人 伊藤祥司(オックス情報株式会社代表取締役会長) 世 話 人 落合伸治(日本振興銀行創業者・オレガ株式会社創業者) 同 田島正広(弁護士 田島正広法律事務所所長) 同 田中勝博(経済アナリスト コンサルタント) 同 中里 肇(株式会社グラックス・アンド・アソシエイツ代表取締役) 同 柿沼孝始(ボスアンドケイコンサルティング株式会社代表取締役) 同 松本義弘(グローカル都市研究所株式会社代表取締役) 同 杉浦一彦(株式会社市ヶ谷ティーアールエス代表取締役) 同 石角尚寛(千代田国際経営法律事務所) 同 米濱鉦二(株式会社リンガーハット最高顧問) 同 樋口 收(弁護士 敬和綜合法律事務所) 事 務 局 長倉統己(オレガ株式会社代表取締役) Posted by kirik at 2005年01月07日 19:25 |